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リビング学習って本当のところどうなの?

Happy Attractive Young  Family watching the tablet将棋界を席巻中の藤井六段ですが、まだ中学生なのにどれだけ勝ち星を重ねるのかというぐらい連勝に次ぐ連勝です。そうした中、藤井四段が幼少期に受けたというモンテッソーリ教育や小さい頃に遊んでいた「キュボロ」という知育玩具も話題になりました。どこのお父さんお母さんも自分の子供を頭よくしたいみたいですね。個人的には頭がいいことよりも、人として正しい行いができる子になって欲しいと自分の子供には思いますが、それはさておき、家の勉強コーナーをちょっと工夫することで子どもの頭をよくすることができるというお話を今日はしたいと思います。

「リビング学習」って言葉をご存じでしょうか?知らない人も多いかとは思いますが、東大生の過半数がリビングで学習していたというアンケート結果が根拠らしいです。先日も東京大学の合格発表がありましたが、それを見ていてふとこのリビング学習を思い出した次第です。このリビング学習の根拠が東大生のアンケートだけのようですが、それ以外のリビング学習の根拠としては、「わからないところをすぐに質問できる」、「親が近くにいると安心して勉強に集中できる」、「親と会話が増えてコミュニケーション力がつく」などの利点もあるようです。

まず、リビング学習というものが頭がいいに直結するかどうかというのは、実際の所、東大生のアンケートだけでは根拠は弱いと思います。現に、リビング学習ではない人も東大にはいますし、それは他の大学のアンケートと比べたらどうなのでしょうか(そもそも、どの大学でラインを引くかは興味深いですが)。客観性には欠けるデータだけでリビングで学習すると頭がよくなるということを結論付けるのはどうやら早すぎるようです。そもそも、私自信もリビングで学習していましたが東大には入れませんでした(親は共働きだったのでリビングに誰もいませんでしたが)。

しかし、リビングで学習することが「わからないところをすぐに質問できる」などの利点があることは、頭がよくなるかどうかはさておき、合点がいきます。中高生になれば、子どもは自然と部屋にこもる時間が増えていきます。それまでに親子でコミュニケーションを取りやすい関係を築いておくということは先々いい方向に働くのではないでしょうか。

リビングで学習をさせるのではなく、学習をしやすいリビングを作るという考え方が大事なのかもしれません。通販で買える一生紀の学習チェアなら、成長に合わせて高さ調節可能なのでリビング置いておくだけで自然と子供が勉強するようになるかもしれません。リビングの景観を損なわないデザインというのもいいですね。

リビング学習自体は親子にいい関係をもたらしてくれるはずです。頭をよくする目的ではなく、コミュニケーションをとる目的で導入してみてはいかがでしょうか。